デジタル教科書/教材ビューア開発 教育ICTサービス「ことまな」プラットフォームの構築

株式会社三省堂様

三省堂様が提供する教育ICTサービスである「ことまな」プラットフォームの改修・追加開発案件。ジークスが2017年に開発を担当し、年単位で継続的にバージョンアップを重ね、現在ではWindows・iPad・Webブラウザ・スマートフォンアプリ、それぞれに対応したコンテンツビューアアプリ(ことまなW/P、C、S)、ライセンス管理、学校サポートサイトの構築まで担当している。
社会のデジタライゼーションに伴い、教育現場でもデジタル教材の導入が急速に進められている。「ことまな」の利用ユーザー数も増加していくなか、今回は更なる安定したサービス提供のため、チューニング・ユーザビリティ向上を重点においた改修をおこなった。
CDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)導入により、繁忙期である4月のサーバパフォーマンスを改善(障害検知アラートなし)。新規導入したシングルサインオン機能とともに、利用者が急拡大をつづける児童・生徒向けのデジタル教科書の円滑な利活用を実現した。さらに、コンテンツダウンロード中に学校・導入業者をお待たせしたり、ダウンロード失敗の報告もなくなり、導入側の体験も大幅に向上させることに繋がった。
また、スマートフォンアプリである「ことまなS」における無料コンテンツの配布件数増加に伴い、アプリ画面のUIも改良。ユーザー自身が必要なコンテンツのみに絞って表示することを可能とし、書籍の付加価値を創出している。
 

関連キーワード
クライアント
  • 株式会社三省堂様
開発期間
  • 5年
デバイス
  • スマートフォン(iOS、Android)、タブレット(iOS)、PC
ことまなの画面キャプチャ

POINT

  1. 実装フェーズの品質向上を実現するシナリオテストのプレ実施

  2. ユーザーファーストなデザイン方針による一貫性のある意志決定コミュニケーション

  3. 仕様の全体把握・設計仕様検討に注力各プロダクトごとに「プロダクトリーダー」を配置したチーム構成

TEAM

プロジェクトチーム

クライアントボイス

株式会社三省堂 デジタル企画部 デジタル企画課
俣塚 亮様

担当スタッフの方との円滑なコミュニケーションによる、ストレスのない進行が良い点だと考えています。
ことまなプロジェクトは単発の開発案件ではなく、年単位での継続的なものです。ことまなプラットフォームから提供されるコンテンツごとに開発会社があり、そのハブとして位置づいているのがこのプラットフォームです。そのため弊社からはかなりのボリューム、また様々なかたちで要件のオーダーを出させていただいています。
ことまなプロジェクト草創期のスタッフから、両社のチーム編成が変わってもプロジェクトが進行ができている原動力は、担当スタッフ皆さまとのストレスのないコミュニケーションにあります。
出版社でありながら、自社でデジタルコンテンツの提供プラットフォームを持つケースは多くはないと思います。自社コンテンツの力をいかに多くの方に届けるか、その方法を獲得したことが、ことまなプロジェクトの最大の成果です。
数年でタブレット端末向けアプリ、ブラウザ対応、スマートフォンアプリと、目的に応じたコンテンツ提供が可能なプラットフォームに育てることができました。
これからも自社の教科書や辞書、学習参考書の力を最大限引き出せるよう様々なコンテンツを提供していくとともに、次のフェーズでは、さらに安定した稼働、社内運用の省力化、ユーザビリティの向上を目指したいと考えています。

スタッフボイス

システムエンジニア 宮塚 雄貴(ミヤヅカ ユウキ)

「ことまなS」では既存プロダクトとは起動時のフローが大きく変わり、複数の遷移パターンを考慮する必要がありました。UI設計・デザインでは、デザインチームと密に連携、ビジュアル面も含めた各パターンの仕様の調整を丁寧に行うことで、三省堂様との認識の齟齬を減らすことができました。