建設現場の現場監督・施工業者の方が効率的な現場施工管理を行うためのアプリ開発プロジェクト。本サービスの利用者を増やすため、ジークスは施工管理アプリの設計からUIデザインまでを担当した。
現状の施工管理において「アプリに求められること」の整理からスタート。オープンハウス・アーキテクト様の「実現したいこと」を詳細にヒアリングし、思い描く最終的なゴールの言語化を意識した。
明確になった「現場監督の業務効率化」の改善を図るべく、メインターゲットである「現場監督」に関わるAs-Isの業務フローを確認し、To-Beの業務フローについて協議を重ねていった。
現場監督の業務フローには複数の既存業務システムが絡むため、各システムの役割も明確化し、新規アプリが担うべきスコープを定義。それらを元にアプリ内のフローを詳細化し、機能策定・画面設計・UIデザインを実施した。建築業界では未だアナログなやりとりが多い中、現場ニーズに沿ったDXを推進するアプリとなり、UIデザインは現場監督・施工業者や大工の方など、複数ユーザーに向けた機能の使いやすさを提供した。
新アプリは「Architect Jump(アーキテクト・ジャンプ)」の名称で、2022年度グッドデザイン賞を受賞した。
- 関連キーワード
-
- クライアント
-
-
株式会社オープンハウス・アーキテクト様
-
- 開発期間
-
- 1年4ヶ月
- デバイス
-
-
スマートフォン(iOS、Android)
-
POINT
-
施工管理アプリに求められる建設現場に必要な機能の整理
-
ユーザーの業務フロー・コミュニケーションマップの理解
-
ユーザーニーズ・アクションの明確化
TEAM
クライアントボイス
昨今デジタル化が加速する中で、建築業界においてはまだまだアナログな面が多く残っています。
背景の一つとして、職人の高齢化が挙げられます。最新の技術やシステムを扱うことに対し、必要以上にハードルを高く感じやすい傾向があり、結果的に致し方なく非効率的な方法が浸透している状況です。
そうした中で、今回開発した「Architect Jump」においては、高齢の方や機械が苦手な方も含め『誰でも、簡単に、直感的に利用できる施工管理アプリ』を目指しました。
上記のコンセプトを実現する中で、ユーザー自身の操作感=UXが最も重要であると感じ、単にデザインをお願いするだけでなく、一連の仕事の流れから見て『どういった部分で仕組み化ができるか』を一緒に考えさせていただき、打ち合わせを重ねるにつれて、建築現場の実情や課題を細やかに共有できたことが大きなポイントと感じています。
現在ではターゲットにしていた『高齢の方』や『機械が苦手な方』も含め、多くの方がアプリを利用し、施工情報の確認や共有を実現でき、当初は困難だと思われていたデジタル化を推進することができています。
これからも継続的に様々な有用なコンテンツを提供していくとともに、さらなる効率化、ユーザビリティの向上を目指していきたいと考えております。
スタッフボイス
多忙な現場監督がスピーディかつ正確に現場の進捗管理を行えるUIデザインを目指して、作業フローにストーリー性が感じられるような工夫を凝らしたり、予定変更も直感的に操作できるGUIにこだわりました。 また担当者様の熱意も高く二人三脚で制作を進められたため、実際のユーザー様のご意見も受けながら改良を重ね、結果的に良いアプリに仕上がったと感じています。