株式会社JTBビジネストラベルソリューションズ様

使いやすさを追求した、ストレスフリーな経費精算アプリリニューアル開発

使いやすく効率的な経費精算・出張申請を実現するアプリ

旅行会社の強みを活かした経費精算システムを提供する株式会社JTBビジネストラベルソリューションズ様の「ビズバンスJTB経費精算」リニューアル企画。経費精算業務の効率化を実現する「経費精算システム」と、出張手配を行う「出張管理システム」を合わせたJTBならではの機能を統合し、さまざまな役職の従業員、経理担当者をターゲットに、日常的な経費精算と出張申請プロセスのユーザーエクスペリエンス向上を目指した。

課題

経費精算の効率化とUI改善がもたらす新たな可能性

旧アプリは、機能が限定的でユーザーはアプリ単体で経費精算業務を完結できず、アプリ操作後にPCでの追加作業が必要となっており、ユーザーの作業において非効率な面が残されていた。
また、UIデザインをリニューアルすることで、より市場競争力を高められるポテンシャルを秘めていることも感じられた。

アプローチ

ヒューリスティック分析とユーザビリティテストの実施

今回のアプリリニューアルでユーザーエクスペリエンスを向上させるため、UIの全面刷新に向けた徹底的なユーザー中心設計を実施した。具体的には、既存アプリのヒューリスティック分析とユーザーテストを実施し、現状の課題を詳細に特定した。ターゲットユーザーに「出張の経費精算を作成し、申請を完了させる」という具体的なアプリ操作タスクを設定し、その遂行過程でユーザーがつまずいた点や分かりにくい操作について詳細なヒアリングを行った。これにより、ユーザーが旧アプリのインターフェースに感じていた不満点を明確にし、直感的で効率的な経費精算プロセスを実現するための具体的なデザイン要件を抽出した。この分析が、マニュアルを見なくても申請・承認等の業務処理ができるUXの実現に向けた基盤となった。

Flutterの採用で開発効率と品質を最大化

開発工数とコストの最適化を図るため、クロスプラットフォーム開発フレームワークであるFlutterを採用した。これにより、iOSとAndroid向けにOSごとに個別のアプリを構築する手間をなくし、開発・検証工数を可能な限り削減した。Flutterの持つ豊富なUIコンポーネントライブラリを活用することで、プラットフォーム間で一貫性のある、カスタマイズ性の高いUIを実装することが可能となった。このアプローチは、将来的な機能強化(エンハンス)フェーズにおいて、OS間で機能差異が生じるリスクを最小限に抑える効果ももたらした。結果として、効率的かつ高品質なアプリ開発を実現し、ユーザーがマニュアルを見なくても申請・承認等の業務処理を無駄なく完結できるUXを提供する基盤を築いた。

ハイブリッド型開発による複雑なバックエンドへの対応

企業ごとに異なる複雑な経費規程や承認フローへの柔軟な対応、そして出張手配データとのシームレスな連携といった、JTBならではの高度な機能性が本サービスの大きな強みだ。
一方で、こうした多機能かつ柔軟な仕様を実現しているため、バックエンドシステムには複雑なデータ構造と多数のAPIが存在していた。こうした課題に対し、開発アプローチとして完全なウォーターフォール形式ではなく、アジャイルとウォーターフォール形式を組み合わせたハイブリッド型開発を採用した。具体的には、機能単位で詳細設計、機能開発、検証を繰り返すことで、大規模なAPIを持つバックエンドシステムにおける仕様把握の漏れを最小限に抑制し、想定外の事態に柔軟に対応できる開発体制を確立した。

結果

品質向上と顧客満足度の向上に貢献

UIの刷新と機能拡張、さらに出張手配や乗換案内といった他システムとの連携が実現した結果、エンドユーザーはスムーズに経費精算の申請書作成が可能となった。これにより、スマートフォンアプリのみで関連作業を完結させることができ、ユーザーエクスペリエンスが大幅に向上した。今後は、エンドユーザーごとの社内規定に合わせた機能強化(エンハンス対応)を進め、より各企業の現行業務にフィットする経費精算システムを目指す。

開発期間
  • 14ヶ月
デバイス
  • スマートフォン
採用技術
  • Dart(Flutter)
クレジット
Project Manager
Kenichi Imai
Director
Tomoyo Kitazawa, Nagisa Nakao

スタッフボイス

ディレクター中尾 渚(ナカオ ナギサ)
ディレクター 中尾 渚(ナカオ ナギサ)

本プロジェクトでは、まずユーザーや業務フロー、現行システムの課題を把握することから始めました。既存のWebシステムとの整合性を考慮しつつ、ユーザー目線を意識しながら、スマホで使いやすいUIを目指して設計・デザインを進めました。