気づけばジークスのオウンドメディアはこの記事で69本目となりました。何ともキリの悪い数字……100本目、いや、せめて70本目まで我慢できなかったのかと言いたいところですが、デザイナー兼FOCUS編集メンバーの筆者が先走ってしまったので、今回は今まで作成した記事のアイキャッチ画像作りついて、その背景とともに詳しくご紹介したいと思います!
記事一覧に表示されるサムネイルと、記事の冒頭で視覚的に訴えかけるアイキャッチ画像は、クリック率と読了率を左右する「顔」と言えます。FOCUSのサムネイルは、文字だけでは味気ない記事に彩りを与えまくっています。過去の記事を見ると、それはもう個性豊かなビジュアルたちが「私をクリックして!」「いや、私よ!」とこちらに訴えかけてきませんか?モノクロでスタイリッシュを貫くジークスのサイトの中で、なぜFOCUSだけ個性の爆発が許されるのか?そこにはある思惑があったのです——。
若手デザイナーの成長の場、普段できないデザインが試せるオウンドメディア「FOCUS」
そもそもFOCUSのアイキャッチ画像は、毎回ジークスの若手デザイナーが中心となりオリジナル画像を作成しています。通常の業務でも自由な発想を大切にしていますが、FOCUSではさらに個々の感性を存分に発揮し、思い切った表現に挑戦できる場となっています。
もっとのびのびデザインできる場所が欲しいと思っていた時に、このFOCUSが発足しました。「ここなら創作意欲に飢えた若手デザイナーが暴れられる」と、編集部とベテランデザイナーが、思う存分デザインを楽しめる環境を整えてくれました。
担当デザイナーは校了した記事を読み、その内容に合ったアイキャッチ画像を制作します。最後にベテランデザイナー2人からのフィードバックを受けて修正するのが一連の流れです。
毎回の担当選びでは「今回は私がやります!」「あなたは前にやったでしょう? 絶対に僕がやりたいんです!」と担当の奪い合いが熱く行われます!!と言いたいところですがそんなことはなく、毎回謎の沈黙と緊張感が走るなかで「あ、時間的に自分できるかもです...」と、チキンレースに負けた誰かが弱々しく発言し、静かに担当が決まることもあります。
そして、アイキャッチ画像を作成すると言っても、ただ好きにまかせてデザインするだけではありません。一覧のサムネイルで縦構図にトリミングされても美しく見えるように、絶妙な制約の中でデザインを仕上げています。
デザイン作成と、最初で最後の関門・フィードバック
担当になったら、あとは最高のデザインを作るのみ。しかし筆者に関しては、記事のテーマによってはアイデアがまぁ出ない出ない。ただディスプレイを眺める時間だけが過ぎ、湯気のたった熱々のコーヒー片手に始めたはずが、気づけばアイスコーヒーになっている——しまいには私の頭から煙が立っているなんてこともしばしば。かと思えば、ズドンッとアイデアが脳天に突き刺さり、「ここをこうしてこうだ!」と血走った目で夜通し一気に仕上げることも。担当する記事によって、自分がどっちのパターンに転ぶのか分からない。そのスリルも、アイキャッチ画像作りの魅力のひとつです。
アイキャッチ画像を作る中で、これまで使ったことのない手法に挑戦してみたり、自分が「意外とこういうデザイン好きなんだな」と気づいたり。 やってみて初めて見える発見が多く、結果的に引き出しが増えている気がします。
ベテランデザイナー2人と担当デザイナーの3人で行われるこの時間は、緊張感と学びが詰まった最初で最後の関門です。
初めてデザインを公開する瞬間のヒリヒリ感。2人の表情を見れば、今回のデザインが“刺さった”かどうかが一目でわかります。どちらにしても的確なフィードバックをもらうことで、作品の精度は確実に上がっていきます。
特に良かった時には、「もっとこうしたらええんちゃう?」「おもろいやん!」と、その場で一緒にデザインを触りながら盛り上がることも。その瞬間がとても楽しく、デザイナーにとっては貴重な時間です。
そんなやりとりを経て、いよいよ公開。作成したアイキャッチ画像が記事とともに世に出ます。私たちも、他のメンバーの作品を見るのは読者の皆さんと同じタイミング。「むむっ、また新しいテイストで試してきたな!」と、デザイナー同士の良い刺激になっています。
デザイナーに聞く、こりゃあ一本取られたアイキャッチ画像
皆さんに69枚全てのデザインをじっくり解説したいところですが、そうもいかないので抜粋して紹介したいと思います。それぞれのデザイナーに、誰のどの記事のアイキャッチ画像が印象的だったかを聞きました。
ベテランデザイナーF氏の推薦
デジタル化とノスタルジーが絶妙に対比する世界観が素敵。赤白帽にやられた、名作アニメの神回かよ。

ベテランデザイナーM氏の推薦
記事のテーマをウィットに富んだアイデアで捉え、完成度の高いビジュアルに落とし込んだ表現力に👏

デザイナーN氏の推薦
「Z族」をイカしたキャラクターに落とし込んだビジュアルは、実は2名のデザイナーによる合作。キャラクターデザインと3Dデザイン、個々のスキルが噛み合った魅力的なビジュアルだと感じました!

デザイナーO氏の推薦
どこまで自由に作ってOKか様子見していたときに、彗星の如く現れた「♡深夜3時はアチチな熱海♡」にはシビレました。迷ったときの指標にしています。

デザイナーK氏の推薦
自分がドット絵好きなのもあるけど、雰囲気が良くできててすごい!
次はもっと拡張して、インターン場所のオフィスのドット絵やステータスのUIとかもつけて欲しいです!!

デザイナーH氏の推薦
飲み屋というカジュアルな場で事業部長にインタビューしたというユニークなシチュエーションと、それを表現したビジュアルがしっかり噛み合っていてとても印象的。
制作者はイラストの基礎力が高く、トーンの幅も広いので、アイデア次第で表現の可能性が無限大なのが羨ましい!

筆者の推薦
ファーストインプレッションでかっこいい!と思わせつつよく見ると、「PROJECT LEADER GAKUEN」略して有名高校のオマージュになっている部分にクスッとさせられました。

これからも記事に負けない楽しいアイキャッチ画像を
FOCUSのアイキャッチ画像がどんな風に作成されているか少しは伝わったでしょうか?オウンドメディアはデザイナーたちのビジュアル作成練習の場になっていたのです。
この記事を読み終わった後、ぜひ1画面戻ってもらい、過去のアイキャッチ画像を見ていただきたいです!これとこれは同じ人が作ってそう、などと予想して楽しんでもらえると思います。
これからも、記事だけではなくアイキャッチ画像も楽しんでもらえるFOCUSをお届けしていきます。どうぞお楽しみに!
P.S.
今回のアイキャッチ画像はアイデアが珍しく脳天を突き刺し白熱したフィードバック会になりました。