
こんにちは、FOCUS編集部です。いよいよ2025年がスタート、本年もジークス、そしてFOCUSをどうぞよろしくお願い申し上げます!
新年一発目は、ジークスを引っ張る事業部長の二人が登場です。2024年と事業部の今までを振り返りながら、今後のジークスについて存分に語ってもらいました。お酒を交えながらユルく、そして途中からヒートアップした対談の模様をお届けします。

2人のジークス事業部長、タイプが真逆だからいい!?
- 編集部
- お二人は同じ事業部長という立場ですが、タイプが全く違いますよね?木村さんは色々な立場を経験して自分の適性を知って今ここにいる、今井さんは他の人がやらないことに進んで飛び込み続けて今の場所にいる、という全く違うアプローチ。そんなお二人は、お互いのことをどんな風に思っていますか?
- 木村
- まず絶対真似できないと思う。よく話すんだけど、僕は夏休みの宿題を7月に終わらせるタイプ。今井さんは9月に入ってからやる、尻に火がついたら頑張るタイプ。僕は石橋を叩いてから渡るタイプ、そこが真逆だね。
- 今井
- 究極に自分を追い込む。木村さんがやってるように、目標を決めることでみんなが動きやすくなるとは思ってる。自分自身を追い込んでコントロールするのは簡単だけど、人に対しては強要できないから、計画的なのは絶対いいと思う。
- 木村
- 違うタイプだから逆に補いあってるね。技術の話は今井さんに任せて、売上目標や費用計画など数字の話は僕がケツを叩く。バランスとれてるのかよくわからないけど(笑)。2人を半分に割って、1つの事業部にいたらバランスがいいのかも。
- 今井
- 同じタイプの人と同じプロジェクトで一緒に組んだ時の悲惨さ、そんなの体験してるからね。
- 木村
- どの職域でもあるよね。相性もある。とあるメンバーと今井さんが一緒にやると、だいたいうまく進まない(笑)。
- 今井
- 2人はどこまでも頑張れるから、本人たちはある意味なんとも思ってない。だけど、まわりが全くついてこれない(笑)。

事業部制の導入から現在まで
- 編集部
- 現在は2事業部制ですが、最初の3事業部制の導入から数えると、約5年半が経ちます。今までを振り返ってみて、いかがですか?
- 木村
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事業部長になって最初に立てた目標は、メンバーが退職しない、安心して長く働ける楽しい会社。それを目指した直後にコロナでフルリモートになって、その影響かYoutuber離職が続いたんだよね。「◯◯のYoutuberになります!」って...。
その反省を踏まえていろんな施策をやってきた。コミュニケーションを増やすために1on1をやったり、ランチサポート、親睦会サポートをやったり。最近うちの事業部は離職者が出てないから、一定の効果は出てるのかな。
僕の場合、まず相手を知ることを大事にしていて、それで価値観やモチベーションを知ることができた。人数も増えて、1on1はグループマネージャーにもお願いするようになった。自分がやってきたように、マネージャーにもメンバーとの信頼関係を築いてほしいな、と思って。
- 今井
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5年半は長いなぁ。最初の3事業部制のときと、今やってることがぜんぜん違う。あえて変えた、というのもある。当時は、直下にマネージャーとリーダーがいたので管理が大変だった。2事業部にしてグループマネージャーを間に置いて、自分が全部やるのをやめた。人に任せるようにしたから1on1もやめた。グループマネージャーになるために、必要なことをやってもらうことが目標になって、リーダーをどう育てたいかを聞いて方針を支持しようと思った。この辺は事業部で全然違うんじゃないかな。
僕は品質管理もやってるんだけど、部署立ち上げの時にリーダーを1年でマネージャーにする目標を立てた。人のポジションを1つ上げる、どっちも同じ原理で動いてるね。
- 編集部
- 事業部制になって、記憶に残っているエピソードはありますか?
- 木村
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一番困ったのは、3事業部制から2事業部制になった時に、クリエイティブ事業部を解体したこと。開発上がりの自分に管理できるのか?うまくいかなかったら?あの時は不安しかなかった。
そういう意味では、グループマネージャーの存在が大きいと感じていて、とても優秀なのでグループのラインマネジメントを安心して任せられる。よく自分の後任を作れと言われるけど、確かにそうだな、と。これまで自分がやってきたことは彼らにやってもらって、それが各レイヤーでできるとスキルを継承できる。自分がやった方が早いと思っちゃうけど、時間がかかっても任せる。失敗したら自分が謝る。お客さんと伴走しようってよく言うけど、メンバーとも伴走しなきゃ、組織を拡大・強化していくことはできないな、と。
- 今井
- メンバーとの伴走はそう思うね。これは基本の考え方。特に覚えてるエピソードって言われると、その場で色々考えてやってるから覚えてないなぁ(笑)。もちろん大きくは変えたんだけど。
- 木村
- 2024年のトピックは、中途採用で即戦力人材を獲得できたこと!みんなが頑張ってくれた成果で、これは本当に大きい。今後の会社の成長に影響を与える可能性があると思ってる。
- 今井
- 僕はその逆張りで”育成”かな。採用市場は出会いもあると思うけど、社内をなんとかしたい。新卒は取れても育てられるのか?若手1年目、2年目の目標をどうするのか?とか。成長度合いは違うけど、目指すのはベスト。その上でどのくらい足りないかをちゃんと話し合う。若手がやめていくのは、できた気になってるケースもある。その状態で放り出していいのか?と思う。
- 木村
- 先輩たちが怒らなくなったのかな。前職では怒られたら、気にかけてくれてると思って嬉しかった。忙しい先輩が「こうしたらもっと成長できるよ」って言ってくれるのは、期待してくれてるから。今足りないのは、育てる意識かもしれない。僕たちはプロだから、褒めることも必要だけど時には厳しく。できてないことはハッキリ伝えてあげないと、本人もわからないよね。一般的に見ても厳しすぎない人が、厳しいって逆に悪目立ちする感じ。僕はそういう人を逆に評価してる。人がやらないことをやってるからね。
- 今井
- 品質も、最終的にこの品質でいいのか?と判断するのはリーダーやマネージャー。その人たちがダメと思ったらダメなんだよ。

- 木村
- あとは若手の成長かな。何人か育ってきて若手のリーダーも輩出できそうなので、来年以降がとても楽しみ。どういう役割を任せられるかが大事だと思う。事業戦略としては、モダンアプリケーションの施策を進めている。今井さんじゃなくて僕が技術を見ていて、いつもと逆だね。
- 今井
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僕は技術とお客さんがやりたいことを結びつける、これを考えてる。技術ドリブンだとアイデアは出てこないから、違う視点を持たなきゃと思う。2事業部制になった時にできなかったことを、今は進められてる。
自分が関わってない案件の話なんだけど、あることについてお客さんから「やらないんですか?」と言われて、これは自分がやるかどうか次第だから「取り組もう」と決めた。ビジネス視点で考えることが、自分の中で変わった点。何を捨てて何を取るかが来期のテーマかな。
- 木村
- 今まで相談を断らないでひどい目も見てきたし。メインは受託開発だけど、仕事を取捨選択できるようになりたいね。
- 今井
- 技術的な対応力が求められる話なら今後も受けると思うけど、顧客のパートナーとして、お互いのためにならないなら身を引くみたいな。
- 木村
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お客さんとWin-Winの関係を目指したい。大変なプロジェクトであっても、強みを活かせるとかチャレンジできるとか、ね。
古くからお付き合いのあるパートナー会社が、あるタイミングで1つの技術しかやらない会社になった。それも戦略だと思うけど、幅広くやるのはリスクヘッジでもある。うちは幅広い技術に挑戦し続けるのか?会社としてどんな戦略で進むべきかの判断は、今後の課題の1つだと思ってる。
ジークスのこれから、そして2025年に期待すること
- 編集部
- 2025年に期待することはありますか?
- 木村
- 来年より今期の売上が気になってる、それで頭がいっぱい(笑)。安定的に売上を上げるにはどうしたらいいか?今できることは何か、モダンアプリケーションもそうだけど、今から種を仕込んで売上を立てる手段。色々な対策を打って、来期の結果がどうなのか見たいね。やらないよりやった方がいい。
- 今井
- 来年は何しようかな?新しいことだと、クラウド事業部みたいなものがあってもいいかな、と思う。専門部隊としてね。得意領域を出すとか、事業部の色を出してもいいと思ってる。
- 木村
- 今も少しは違いがあるけど、もっと出していく。うちの事業部は優良顧客との深い関係作りの戦略を立てていて、マネージャーたちとも話をしてる。
- 今井
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そういう意味では、提案に特化した部隊を作ってもいい時期なのかもね。プランニングもするし、最新技術の提案もする。これはやりたいことの1つ。時間がかかる開発の見積・提案を検討して「1年後にできます」っていうのは、積み上げる場合はそうなんだけど、世の中の流れに合ってないと思う。1年後にはやりたいことが変わっている可能性がある。
そのために、考えて対応できる人は重要。少しおかしいな、と思うことをちゃんと考えて、解決策とワンセットで言える人を作りたいね。無責任に投げるだけなら誰でもできるから、それを責任持ってやる。
- 木村
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任せるのと投げるのは違うから、少なくとも最初は伴走する。何度かやって、責任と一緒に渡す。自分で考えることが大事で、言われたことをやってるだけだと成長できないよね。
来期のミッションは次期事業部長の育成。3事業部制になるのはもっと先の話になるかもしれないけど、新事業の成長もある。いずれ部署化できたら、事業部長を若手に任せるのも夢があっていいよね。
- 編集部
- それでは最後に、一言メッセージをお願いします。
- 今井
- 社員に向けてだけど、仕事上つらい中にも自分だけの楽しさを見つけて働いてほしい。自分のためになるし、やらされてると思うと楽しくないから。これは自分が今までいろんなことを乗り越えられた原動力。
- 木村
- 僕の夢はジークスの上場で、もっと知名度やブランド力を上げたい。そのためには、社員全員の成長がマスト。来年から資格取得支援制度もスタートするので、自己研鑽を始めるきっかけにしてもらえればと思います。日々の仕事を楽しみながら、最新の業界動向や技術トレンドにもアンテナを貼って、昨日の自分を超えられるように頑張って欲しいです!

最初はお酒を飲みながら和やかに進んでいた対談ですが、ビジネスや今後の展望に触れながら、途中から熱っぽく話す二人の姿が印象的でした。そんな事業部長たちとともに、今年もメンバー全員で様々な挑戦をしていきますので、引き続きジークスをよろしくお願いいたします!