2024年2月、東京・大阪の2つの会場でジークスのインターンシップが開催されました。パネルディスカッションやフリーディスカッションでIT業界やジークスへの理解を深めるほか、プログラミング演習を通してジークスのエンジニア業務を体験できる3日間。プロジェクトメンバーとして運営に携わった竹村が、インターンシップのプログラムや当日の様子をご紹介します。
東京・大阪で初開催 IT業界とエンジニアの仕事を知るインターンシップ
はじめまして。入社1年目のエンジニア・竹村です。普段は、設計からCakePHPなどのフレームワークを使ったプログラミング、実装後のテストなど、バックエンド側の開発に携わる仕事をしています。今回は、私がプロジェクトメンバーとして参画し、ジークス東京・大阪で初開催となったインターンシップについてご紹介します。
ジークスではこれまで、福井県にある北陸支社でエンジニア向けのインターンシップを開催してきました。参加者の多くが福井県内の学生さんでしたが、より多くの方にIT業界やジークスについて知ってもらおうと、今回初めて東京・大阪でインターンシップを開催することになりました。
インターンシップのプログラムで重視したのは「参加者にとって得るものがあるインターンにしたい」という点。そもそも学生のみなさんは、IT業界について詳しく知る機会があまりないと思います。実際はどんな仕事をしているのか、どういう人が働いているのかなど、現場の仕事とIT業界全体を知ることができる中身にしたいと考えました。
インターンシップのプログラムは「1Day(業界紹介プログラム)」と「3Days(Web開発体験型プログラム)」の2通り。「1Day」は、パネルディスカッションやエンジニアとのフリーディスカッションで、IT業界やジークスへの理解を深めてもらう内容です。「3Days」は、1Dayの内容にプラスして、さらに2日間を使ってプログラミング演習を実施します。今回はポートフォリオのWebページづくりを通して、ジークスのエンジニア業務の一部を体験できるようにしました。3日間とも、午後の時間帯で4~5時間の日程です。
演習の課題にポートフォリオを選んだ理由は、参加者が制作物を今後の就職活動で活用できて、自身のPRにもつなげられるから。言語はHTMLとCSSをベースにして、JavaScriptで動きをつける形にしました。これらの言語はデザイン的な見た目に反映されやすく、調整も比較的容易なので、興味を持ってもらいやすいと考えました。事前に弊社のデザイナーが作成したテンプレートをコードに書きだし、モーダルなどの機能追加、応用課題の作成などを進めて当日に臨みました。
プログラミング言語の基本レクチャーから完成までをサポート
今回のインターンシップでは、1Dayに東京・大阪で3人、3Daysには大阪で1人の参加がありました。プログラミング演習の指導役を担うことになった私が気をつけていたのは、作業中の参加者とのコミュニケーション。集中して作業してもらうために、横から声を掛けすぎないことを意識する一方で、休憩時間には雑談をしたりと良い雰囲気で進められるように意識しました。
2日目のプログラミング演習はまず、使用する言語の説明からスタートしました。今回の参加者はプログラミングを学んだ経験があるものの、HTMLやCSSに触れたことはなかったので、基本からレクチャー。その後の演習では、参加者が意欲的に取り組んでくれたおかげで、HTMLとCSSを使ったポートフォリオづくりが順調に進みました。参加者の希望で、翌日実施予定だったJavaScriptを使った動きについて説明し、テキストや色の変更、写真の挿入など、ポートフォリオのデザインに手を加えて終了。
インターンシップ最終日はページを増やしたり、別ページへのリンクボタンをつけたり、CSSフレームワーク「Bootstrap」を使って色々なUIを追加。最後は、想定より充実した内容のポートフォリオに仕上げることができました。
今回のインターンシップに参加してくれたのは情報系学部の2年生で、就職活動をはじめる前の学生さんでしたが、説明に対する理解力が高かったのが印象的でした。「この配置を変えるためには、CSSにどう手を加えればいいですか?」など、自分のやりたいことについて具体的で積極的な質問があがり、「プログラミングをもっと知りたい」という意欲を感じました。インターンシップ終了後、参加者からも「優しく教えてもらえたし、少人数で質問しやすい環境でよかった」という感想をいただけました。
ジークスのインターンシップは「自分で考え、形にする」プログラミング経験の場
私が個人的に良かったと思う点は、学生さんと直接コミュニケーションを取れたこと。また、業務であまり触らないHTMLやCSSに関する質問に答えられるように、あらかじめ不明点を調べて準備しました。これは自分自身の学びにもなったと思います。一方で、インターンシップのプログラム準備にやや時間をかけすぎたのは反省点。次回からは効率化も図りたいと思います。
今回のインターンシップのように、「自分で考えたものを形にする」ことは、学生さんにとってすごく大事なことだと思います。大学のプログラミングの授業は週1回程度で、つくる楽しさを知る前に学期が終わり、苦手意識を持つ人も少なくありません。単純なプログラムでも、自分で完成させるのは難しいことです。しかし、その経験は必ずプラスになります。学生の間にどんどんものづくりにチャレンジして、この楽しさを知ってほしいです。
ジークスのインターンシップでは、引き続き学生さんの経験につながるプログラムをつくっていきたいと思っています。東京・大阪での初の試みで試行錯誤もありましたが、「つくることが好き」「プログラミングに興味がある」という方は、次回ぜひ参加していただきたいと思います!